2023年 4月 内容は重く、財布は軽い、そして記事は長く…
ほい、どうも。今月もまた購入記録にて更新です。
ま、タイトル通りの感じで。
まずは新品レコードから。レコードストアデイでの限定リリース。
RECORD STORE DAYとは
ここ近年は本来の趣旨というか理念から乖離している気もするし、わたし自身も少し引いた目で見ている。などと言いつつ………
STONE TEMPLE PILOTSの初代ヴォーカリストのソロ1stアルバム('98年作)がLPで再発売。たしか'98年当時はレコードは出てなかったはず。
昔から大好きな作品なので、迷わず購入。2枚組がめんどくさいとか、カラーレコードが気に入らないとか普段は言ってるのにねw
若き日のブラッド・メルドーが参加しているのも興味深い。ジャケットがジョン・コルトレーンっぽいしね。いま聞いてもなお興味が増す。
次はなんと…DAVID BOWIE(またかよ!)の7インチボックス!
これはねぇ……もともと買うつもりじゃなかったんですよ。まずもって高額だし、人気盤なので朝から並ばないと買えないだろうし(レコードストアデイの商品は発売日当日は予約・取り置きはできない。ネット通販もできない規則。事前の予約ももちろんダメ。そして0時を過ぎて日付が変われば全て解禁される)、そもそも並ぶつもりもなかったしね。
当日の夕方に梅田のタワレコにLPを買いに行ったわけよ。BOWIEも残ってたら買おうかな~くらいのノリで。もちろん残ってなかったんですよね。そらそうよ、ってことで上のLP一枚だけ購入して帰宅。
で、0時を回ってネットを見てみたらミナミのタワレコに店頭在庫がまだ残ってるのを見てしまった……。うむ。
その場で店頭取り置きを頼みましたよねw そして翌日いそいそとなんばまで出向いて買ってきたという。
中身に関しては、いろいろと言いたいこと(不満点多し)があって、それはTwitterにダダダっと書いたんだけど、いずれここで単体の記事で書ければなと。ヤバいやつが書いた長文のアマゾンレビューみたくなりそうですけどもw
続いても新品レコード。しかしこれはレコードストアデイとは無関係の再発盤。
古い日本のジャズ。というか、サイケデリックロック調の曲あり、様々な楽器を織り交ぜた呪術的なサウンドあり、フリージャズ的でもありという内容。ようやく聞けたわ。最高だわ。
オリジナル盤は超×20レアなので、こういうマニアックな再発はほんとにありがたい。当時の東芝音楽工業製の意匠にならってクリアーレッド盤(当時は赤盤という特殊なレコード)仕様で、帯もまたかなり忠実に再現されている。ナイスです。
以下は中古盤。今月はすべてLPです。ヘヴィでした。内容、価格ともに。
せっかくなんで安かった順にいきましょうかw
フランク・ザッパ初期の名盤。ぐわりんちょ。
オリジナル盤ではなく、'70年代半ばの再発アメリカ盤。とはいえ、ジャケットの質感から漂う情緒や、いい具合の経年劣化感、音の良さもあって大満足。
昔のライコ盤CD(緑のプラケースの輸入盤)でずっと聞いてきてたので、音の違いにびっくり!レコードの方が圧倒的に生々しい、恐ろしいくらいに。そしてそれこそが、古いレコードをわざわざ買って聞く魅力なのだと思う。
ジョン・コルトレーンのオリジナル盤!ついにジャズのオリジナル盤に手を出してしまう。コーティングジャケットが美しい。
ジャケット補修跡あり、盤面スレ多しでまずまずのお手頃価格だった。
見開きジャケット内側には、とあるお店のスタンプが。ミナミの夜のお店からのおさがりのようで……。かつて夜の街の酒場でターンテーブルに乗せられ、多くの客を酔わせたレコードがひっそりとその役目を終え、巡り巡ってとある中年男性の部屋にたどり着いた。なんというか……こう…味わい深いね。
最後もジャズ、イギリスのジャズ。
イギリスのジャズピアニスト、マイク・ウェストブルックによる大所帯バンド作品。わたしの好きなジョン・サーマン(サックス)も参加している。日本盤オリジナル。
ジャケットの通り、戦争を題材にした作品。
冒頭は戦勝をやんややんやと祝う曲、そして静謐な曲へ。B面に入ると一転、混沌としたフリージャズがひたすら展開される。
今もなお戦争が続いているこの世界において、この内容は重い。
国力の差は軍事力の差、パワーバランスでもって世界平和を維持するとは何だったのか?では逆にその軍事力の放棄を声高に宣言したところで「そんなんあんたらの勝手やし知らんがな」と攻め込まれたらどうするのか?答えの出ない考えが脳内をグルグルめぐるなか再生されるフリージャズ……って重いわ!!!価格もへヴぃだったわ!!!財布が軽くなったわ!!!!(カードで買ったけど!)
といったところで今月はここまで。
GWの予定は古い日本映画の特集上映を見に行くこと、聞かなくなったレコードを売りに出すことかな。これを書いてる5月頭にも新品再発LPが届いてまして、それはまた次回の講釈で。
ではまた!